日本での5S。5Sといえば、最近はアイフォンの最新機種を指すが、それ以前から、職場の現場で言われてきた5Sは、もちろん、「整理、整頓、清掃、清潔、しつけ」である。
インドネシアでは、この日本の5Sがかなり普及しており、日系企業以外、インドネシアの地場企業においても一般に適用されている。
もっとも、インドネシアでは通常、5Rと称している。すなわち、インドネシア語では、Ringkas, Rapi, Resik, Rawat, Rajinとなっている。若干、日本語とニュアンスは異なるが、基本的には同じものである。
ところで、先日、ある国営企業を訪問した際に、5Rではなく、下の写真のような5Sに出会った。
意訳すると、「微笑、尊敬、挨拶、丁寧、礼儀」とでもなるのか。他の企業ではこれと同じ5Sを見たことはないので、おそらくオリジナルのものだと思う。
「うちの5Sは日本のとは違うよ。はっはっは」と国営企業の職員が教えてくれた。
ともかく、日本の5Sが5Rとしてインドネシアの企業へ一般的に受け入れられ、独自の5Sさえ現れている。これもまた、「日本」がインドネシアでしっかりと受け入れられていることの表れである。
日本で日本語を学習しているインドネシアの若い人に日本語を教えています。学習の一環として日本語で発表をすることになっていて、あるグループが「日本の5Sとインドネシアの5S」というテーマを選びました。原稿の添削を頼まれたのですが、日本の5Sとインドネシアの5Sは何だか雰囲気が違うなあと思い、ネットで「インドネシアの5S」で検索したらMATSUIさまのブログがすぐ、みつかりました。よかったです!これで、私の疑問も解け、発表のときにも何とかやさしい日本語でインドネシアの5Rのことについても触れてもらいたいと思っています。本当にありがとうございました。
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